更新日 2024年06月20日
「感染」も、がんの主要な原因です
日本人のがんの原因として、女性で一番、男性でも二番目に多いのが「感染」です。
発がんに寄与するウイルスや細菌に関しては、子宮頸がんの発がんと関連するヒトパピローマウイルス(HPV)、肝臓がんと関連するB型、C型肝炎ウイルス、胃がんと関連するヘリコバクター・ピロリ等があります。いずれの場合も、感染したら必ずがんになるわけではありません。それぞれの感染の状況に応じた対応をとることで、がんを防ぐことにつながります。
B型・C型肝炎ウイルス | 肝がん |
---|---|
ヘリコバクター・ピロリ菌 | 胃がん |
ヒトパピローマウイルス(HPV) | 子宮頸がん |
ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-1) | 成人T細胞白血病・リンパ腫 |
(出典)国立がん研究センター社会と健康研究センター「科学的根拠に基づくがん予防 がんになるリスクを「減らす」ために」
品川区肝炎ウイルス検診については、こちらのページをご参照ください。
保健センターや医療機関で一度は肝炎ウイルス検査を受けましょう。
感染がわかった場合には、専門医に相談しましょう。
肝炎ウイルス検診
ヘリコバクター・ピロリ菌検査については、こちらのページをご参照ください。
品川区では胃がんリスク検診として実施しています。
胃がんリスク検診
子宮頸がんはワクチンで予防できます。
子宮頸がんを予防するには、HPVワクチンの接種が有効です。
HPVワクチンの接種により、子宮頸がんを起こしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。
シルガード9🄬(9価HPVワクチン)は、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
以下の対象年齢の方は、HPVワクチン接種を無料で受けることができます。
対象者 | 接種回数 | |
---|---|---|
定期接種 | 小学6年生から高校1年生相当の女子 | 2回または3回 |
キャッチアップ接種 (令和7年3月31日まで) |
平成9(1997)年4月2日~平成20(2008)年4月1日生まれの女性(定期接種の機会を逃した方) | 合計3回 |
接種を受けるためには区が発行する予防接種予診票が必要です。
予防接種予診票はすでに対象者へ発送しています。
紛失や転入等の理由により以下から予診票の再発行を受けることができます。
詳しくはこちら
「ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種:HPVワクチン」
令和6年4月1日から小学校6年生から高校1年生相当の男子を対象とした接種費用の全額助成(無料接種)を開始しました。 接種をご希望の方は、品川区内の実施医療機関に接種のお申込みをしてください。
詳しくはこちら
「男性のHPVワクチン任意予防接種の全額助成」
感染について心配なことは、医療機関や、がん相談支援センター等に相談しましょう。
(参考および出典) 国立がん研究センターホームページ
科学的根拠に基づくがん予防について(国立がん研究センター)は、こちらのページをご参照ください。(別ウィンドウ表示)