子宮頸がんを防ぐためには?

更新日 2021年12月01日

子宮頸がんの原因と発生・進行

子宮頸がんの発生原因の多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV) といわれています。HPV はほとんどの女性が一生に一度は感染するといわれているウイルスです。感染した人の9 割は、自己免疫力でHPV を追い出すことができますが、HPV に感染した状態が長く続くことがあります。その場合、細胞が変化を起こし、変化の度合いが強くなると、がん細胞へ変化する危険があります。また、喫煙も子宮頸がんの危険因子であることがわかっています。

子宮頸がんの進み方

正常な細胞がHPVに持続的に感染し、異常な細胞に変化(異形成)していくと前がん病変という状態になります。ここで治療をすればがんにはなりません。これが進行し癌細胞に変化してしまうと、ごく初期の場合を除いて子宮摘出が必要になります

子宮頸がんを防ぐためには?

子宮頸がんを防ぐためには

子宮頸がんを防ぐためには早期発見・早期治療が重要です。20歳を過ぎたら必ず2年に1度、子宮頸がん検診を受けましょう。
また、HPVへの感染は、HPVワクチンの接種やコンドームを正しく使用することで、ある程度防ぐことができます。HPVに感染しているかどうか、細胞診で採取された細胞の一部から調べることができます(HPV検査)。子宮頸がん検診(細胞診)と組み合わせることもでき、子宮頸がんのリスクを発見することが可能です。

子宮頸がん検診での「要精検」とは?

「要精検」とは?

検診で“前がん病変”や“がんの疑いがある病変”などが発見された場合が「要精検(要精密検査)」です。「要精検」の判定が出た場合はさらに精密検査を受けて、詳しく調べる必要があります。

精密検査は保険適用で受けられます

子宮頸がんの精密検査を受けられる主な受診科は、婦人科、産婦人科などです。精密検査は今回の結果を持参すれば保険適用で受けられます。

子宮頸がん以外にみつかる可能性があるおもな病気

  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 卵巣腫瘍
  • 卵巣嚢腫 など

早期がんのうちに発見・対処することが大切!

精密検査は早期発見・早期治療のチャンス!

正常細胞が前がん病変(異形成)になるまで数週間から2年。それががん細胞になるまで数年から10年。この段階で治療できれば、がんになりません。
  • 医療の進歩により、子宮頸がんは早期に発見すれば、ほぼ確実に治すことができます。対処がしやすい前がん病変の時期に発見・治療することにより、子宮頸がんを予防することができます。
  • 前がん病変や早期がんのうちに発見・対処できれば、治療による体への負担や、かかる時間や費用も少なくてすみます。「要精検」と判定されたら早めに、必ず受診しましょう。

子宮頸がん検診・精密検査の流れ

子宮頸がん検診は問診、視診、細胞診・内診などがあり、がんの疑いあり(要精検)の場合はコルポスコープ検診、組織診といった精密検査を行います。ここまででがんの疑いなし、異常なし、良性の病変と診断された場合、今後も定期的な検診受診を心がけてください。以上ありと診断された場合、浸潤がんならがんの治療が必要です。上皮内がん、高度異形成なら、浸潤がんのないことを確認する検査(手術)が必要です。中等度異形成、輕度異形成なら、主治医の指示に従い定期的に精密検査が必要です。

※良性の病変と診断された場合には、主治医の指示に従ってください。
(厚生労働省、国立がん情報サービス、日本医師会資料などを元に作成)

精密検査の検査内容(検査機関により異なる場合があります)

コルポスコープ検査

コルポスコープ検査
  • コルポスコープという拡大鏡で子宮頸部を拡大し、くわしく観察します。
  • 肉眼ではわからないような異常を発見することができます。通常、疑わしい部分の組織診を行い、がんや異形成などを診断します。

組織診

組織診
  • 通常の子宮頸がん検診では細胞診を行いますが、細胞診で異常があった場合にはコルポスコープ下で組織診を行います。
  • 細胞診は軽くこすって細胞を採取しますが、組織診では組織を切り取って採取し、顕微鏡で調べます。

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