体にがんが起こるしくみ

更新日 2021年12月01日

がんは怖い、しかしがんとはどういう病気なのか、じつはよく知らないという方も少なくないのではないでしょうか?
がんは、体をつくっている細胞にあるDNA(遺伝子)が傷つくことで生じます。
わたしたちの体では、毎日数千億個の細胞が死に、その死んだ細胞を補うために、細胞分裂をしてつぎつぎと新しい細胞をつくっています。細胞分裂をするときには、もとの細胞の設計図であるDNAが正確にコピーされ、同じ細胞ができ上がります。このとき、正確なコピーができずにミスが起こることがあります。コピーミスを起こした細胞はほとんどが死にますが、死なずに特殊化し、ずっと分裂をくり返す細胞ができることがあります。これが「がん細胞」です。

がん細胞

正常な細胞であれば、必要な分だけ分裂すると、分裂をやめます。しかし、がん細胞は死ぬこともなく、勝手に体に不必要な増殖をくり返していきます。やがて、体のさまざまな部分に転移し、正常な細胞に必要な栄養を奪いとり、最終的には死にいたるというわけです。
実際にがん細胞ができても、通常は免疫システムによりこれを退治しています。ところが、老化や日常生活の不摂生などにより、細胞分裂のミスが増えたり、免疫システムの働きが低下したりすると、発生したがん細胞がどんどん増殖してしまうのです。

このページについてお聞かせください

お寄せいただいた評価はサイト運営の参考といたします。