更新日 2024年06月21日
がんの予防にあたっては、「喫煙」、「飲酒」、「食生活」、「身体活動」、「体形」、「感染」の6つの要因から対策を講じることが必要です。感染を除く、5つの要因はすべて生活習慣と密接に結びついており、日頃から健康に留意した生活を送ることが重要です。また、感染により発症するがんについては、感染経路を正しく理解することでリスクを低下させることにつながります。
区は、区民のがんの予防に向けて、ホームページや出張健康学習による啓発を行っています。また、区内企業(製薬会社)の協力のもと、区民自身や家族の健康を考えるきっかけとしてがん啓発イベントや、健康大学しながわにおいて「がんの予防」と「がんと就労」をテーマにした公開講座を開催してきました。今後もがん予防のための生活習慣と感染防止に関する普及啓発を推進していきます。
5つの健康習慣を実施することでがんのリスクが低くなります
5つの健康習慣をすべて実践すると、5つとも実践していないか、1つしか実践していない人より、男性で43%、女性で37%の割合でがんのリスクが低下すると推計されています。
5つの健康習慣
喫煙
たばこは吸わない。他人のたばこの煙を避ける。
飲酒
飲むなら節度ある飲酒を!
食事
食生活を見直す。
- 減塩する。
- 野菜と果物をとる。
- 熱い飲み物や食べ物は冷ましてから。
身体活動
体を動かす。
体形
適正体重を維持する。太りすぎない・やせすぎない。
「感染」もがんの主要な原因です
B型・C型肝炎ウイルス | 肝がん |
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ヘリコバクター・ピロリ菌 | 胃がん |
ヒトパピローマウイルス(HPV) | 子宮頸がん |
ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-1) | 成人T細胞白血病・リンパ腫 |
(出典)国立がん研究センター社会と健康研究センター「科学的根拠に基づくがん予防 がんになるリスクを「減らす」ために」
5つの健康習慣を実践することでがんリスクはほぼ半減します
下記のグラフは、2005年の日本人のがんり患のうち、もし特定の要因がなかったとしたら何パーセントが予防可能であったかを試算した研究結果です。
男性は53.3%、女性は27.8%が予防可能であったと推計されています。
*棒グラフの中の項目「全体」は、ほかの項目の合計の数値ではなく、2つ以上の生活習慣が複合して原因となる「がんの罹患」も含めた数値です。
(出典)国立がん研究センター社会と健康研究センター予防研究グループ「科学的根拠に基づくがん予防」パンフレット