更新日 2025年07月29日
喫煙による健康への影響

喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることがわかっています。喫煙を始める年齢が若いほど、がんや循環器疾患のリスクを高めるだけでなく、総死亡率が高くなることもわかっています。
また、煙が出ない新しいタイプのたばことして「加熱式たばこ」や「電子たばこ」などを使用する人が増えています。新型たばこは煙も出ないことから体への影響が少ないと考え、紙巻きたばこから禁煙目的で切り替える人もいますが、その成功率は約1/3になるという調査結果が出ています
新型たばこなら、大丈夫?は誤解です!!
- 煙が出ないたばこでも健康へのリスクがある
- 赤ちゃんや子どもへの影響も
- 海外では販売や輸入の禁止、フレーバーなどの添加物の規制も
主な新型たばこ
加熱式たばこ
たばこの葉を電子機器で加熱して蒸気を発生させ、ニコチンを吸い込む
電子たばこ
たばこの葉を使用せず、装置内もしくは専用カートリッジ内の液体を電気加熱し、発生するエアロゾル(霧状の粒子)を吸い込む
水たばこ(シーシャ)にも注意!!
「たばこと違って害が少ない」といった誤解の他、若い女性を中心にSNS映えするなどの理由で、水たばこを使用する人が増えています。
水たばこはたばこの煙を水にくぐらせて吸い込むことから、煙が水を通ることによりたばこに含まれている有害物質が浄化されるなどとも言われていますが、まったく根拠がなく間違った情報であり、たばこの葉を用いているためニコチンなどの有害物質が含まれています。また、水たばこを加熱する際の燃料には木炭などが含まれるため、急性の一酸化炭素中毒を引き起こすリスクがあります。
(出典):東京都保健医療局 禁煙啓発リーフレット
厚生労働省 e-ヘルスネット(喫煙による健康影響)
日本医師会ホームページ
受動喫煙の健康への影響
レベル1:科学的根拠は、因果関係を推定するのに十分である
受動喫煙が大人の健康に及ぼす影響では、肺がん、虚血性心疾患、脳卒中がレベル1と判定されています。また、たばこの煙による呼吸器の急性影響についてもレベル1です。
子どもの受動喫煙でレベル1と判定されているのは、乳幼児突然死症候群(SIDS)と喘息の既往です。
(出典)国立がん研究センターがん情報サービス「厚生労働省喫煙の健康影響に関する
検討会報告書(平成28年8月)の概要を知りたい人のために」パンフレットより抜粋
禁煙外来治療費助成金交付事業
禁煙しようと思いながら、なかなかできない人は多いと思われます。たばこを控えることでイライラなどの離脱症状を引き起こすニコチン症状は、医師や薬の力を借りないと克服することが難しいものです。「禁煙しよう」と思ったときには医師のサポートの下で禁煙に取り組むことができる禁煙外来で診療を受けてみましょう
【お問い合わせ先】
品川区広町2-1-36 品川区役所健康課受動喫煙対策・公害保健係
電話 03-5742-7136
■ 禁煙外来マップや禁煙外来治療費助成制度のご案内
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