更新日 2025年07月29日
これまでの研究から、「塩分や塩辛い食品のとりすぎ」「野菜や果物をとらない」などが、がんの原因になることが明らかになっています。塩分を控えることや野菜、果物を食べることを意識することで胃がんや食道がんなどのリスクを下げることができます。
減塩する

いくら、塩辛などの塩分濃度の高い食品を多く食べる人は、胃がんになるリスクが高いと言われています。
減塩はがんだけでなく、循環器疾患のリスクも下げることができます。日本人の摂取基準では、塩分摂取の目標値を男性7.5g、女性6.5gとしています。しかし、日本人の食塩摂取量の平均は9.8g(「令和5年国民健康・栄養調査」より)です。
塩蔵食品・食塩の摂取は最小限にとどめる工夫をしましょう。
健康日本21(第三次)
日本人の食事摂取基準(2025)
野菜と果物をとる
食道がんについては、野菜と果物をとることで、がんのリスクが低くなることが期待されており、胃・肺がんのリスクを下げる可能性があります。意識的にとり、不足ないようにしましょう。
野菜と果物の摂取
- 野菜は1日あたり350g(小鉢5皿:小鉢1皿が約70g)を目標に
- 果物は1日あたり200g(バナナ2本程度)を目標に
健康日本21(第三次)より
出典:国立がん研究センター「がん情報サービス」(科学的根拠に基づくがん予防)
熱い飲み物や食べ物は冷ましてから
飲み物や食べ物を熱いままとると、食道がんのリスクを上げるという報告が数多くあります。飲み物や食べ物が熱い場合は、少し冷まし、口の中や食道の粘膜を傷つけないようにしましょう。それにより、食道がんなどのリスクを低下することが期待できます。